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2022.09.05

『本物のおもてなし』

5年ほど前でしょうか。東京でミシュランの星を獲得されている天ぷら屋さんに行きました。本当においしくてびっくり。すごく居心地の良い時間を過ごしました。

なんというか、人生で一番居心地がいいお店だったんですね。

でも不思議なんです。

すごく清潔な店内、調度品一つ一つが高級そう。汚れ一つない作業着で、一組のお客さんに一人の調理人とホールスタッフの方がついてくる、いわゆる高級料理店。

でもここまで話すと気づかれた方はいますよね?

高くてプレミアムなお店ではあるんですが、普通は居心地が良いわけはないですよね。どちらかというと片意地張った緊張感のあるお店なんです。

 

私のイメージだと居心地が良いお店というのは、煙がもくもくして、鳥皮一本80円くらい、なんなら片膝立てて食べれるようなお店(マナー違反ですが…)だと思っていました。

 

でも、その高級天ぷら店はすっごく居心地が良くて、時間を完全に忘れていたんです。

 

私はホテルに帰ってからもずっと考えていました。「何であんなに居心地がよかったんだろう?」

そこで、勇気を振り絞って次の日の夕方前、仕込み中のそのお店にお邪魔しました。すると、昨日来店したことを覚えていただいており、快く中に招いてくださいました。そしてマネージャーの方とお話をすることが出来ました。

 

そのお店では、担当するホールスタッフは、お店にお客様が入店された瞬間から、左利きか右利きかを目視で判断するそうです。そして、箸の位置とグラスの位置を変えるそうです。

それから、お客様が着ている服や額の汗などを見ながら、4つのバラバラの温度のおしぼりを使い分けてお出しします。

料理が始まると、一番最初は必ず棒状の天ぷら(アスパラなどが多いそうです)をお出しします。それを食べるスピードや一口のサイズを見ているそうです。なぜかというと、そのあとに出す天ぷらの提供タイミングはもちろん、イカやエビの天ぷらにどれくらいの切り込みを入れるか判断するためだそうです。

もう、出すものは同じでも中身は完全にオーダーメイドの天ぷらになっているんですね。

それ以外にも、沢山のこだわりを教えて頂きました。

この話をしている間も私のグラスは空になることはありません。なんなら半分以下になることもありません。今日はお客でもない私のグラスに、必ずホールスタッフの方が継ぎ足してくれているんです。

最期にマネージャーの方がこのようにおっしゃっていました。

「本当のおもてなしとは、“お客様が見えなくなるまで頭を下げる”とか“お礼に手紙を出す”とかではなくて、何故だかはわからないけど、本当に居心地がよかったという場所を提供することだと考えています」と

 

“もてなす”とは、こちらが半強制的に差し出す自分勝手なものではなくて“もてなされた方がどのように感じるか?”を、考えることがスタートかもしれませんね。

 

※ちなみに画像はイメージです 汗